山陰初!バイオ炭の農地施用によるJ-クレジット獲得

昨年5月22日に、2050年までに温室効果ガスの排出ゼロを目指す政府目標(カーボンニュートラル)に沿った地球温暖化対策に取り組みました。(参照 バイオ炭散布

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J-クレジット2

具体的には、バイオ炭(炭化したバイオマス)を農地に施用することで炭素を土壌に貯留する「バイオ炭の農地施用」です。

一般社団法人日本クルベジ協会を通じJ-クレジットの申請を行い、令和6年1月26日に第58回J-クレジット制度認証委員会において、「バイオ炭の農地施用」の方法論に基づくクレジットの認証を受けました。

(令和6年1月26日付け農林水産省プレスリリース参照)

それを受け、この度、当農事組合法人に対し一般社団法人日本クルベジ協会より炭素貯留証明書が届きました。

二酸化炭素削減量 3,800kg (認証を受けたJ-クレジット 3.8t-CO2)

J-クレジット

 

今回、島根県内では当組合ともう1者が同時に認証を受けました。この2者が「バイオ炭の農地施用」によるJ-クレジット獲得は山陰初となります。

 

バイオ炭を投入した水田の稲の初期生育は順調で、隣接する慣行栽培区に比べて旺盛に推移をしました。収穫期を迎えた稲体は茎が太くて、根量も多く、葉色も慣行栽培区より良いものでした。穂長はわずかに勝っていましたが大きな違いはありませんでした。今回は地力が劣る圃場で実施したこともあり収量は、508kg/10aに留まりました。しかし隣接する同様の水田では440kg程度/10aでしたので、バイオ炭の土壌改良材としての効果を感じました。 (参照 バイオ炭の田んぼ稲刈り) 

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今年度はバイオ炭の農地施用による取り組み面積・栽培作物も増やす計画です。また、新たに「水稲栽培における中干し期間の延長」によるJ-クレジットの獲得も目指します。

引き続き「農事組合法人おきす」は環境にやさしい農業を実現し、地球環境に貢献する取り組みを推し進めます。